八代綜合法律事務所|熊本県八代市|弁護士・司法書士・民事/刑事事件・労働問題・交通事故・離婚問題・相続問題

日常生活を送っていくうえで、何らかの紛争(トラブルやもめ事など)に巻き込まれるのは避けたいものです。しかし、例えば交通事故の被害に遭ったのに、加害者が損害賠償(治療費など)を支払ってくれない場合など、どうしても紛争に巻き込まれてしまう場合があります。そのようなとき、どのような紛争解決方法があるかご存知でしょうか。以下では、代表的な方法をあげ、それぞれの特徴についてご紹介します。

▼訴訟

まず考えられるのは、訴訟です。訴訟は、裁判所を利用する手続です。訴訟の場合、裁判所は必ず何らかの判断を示さなければならないので、必ず一定の結論が出ます。また、話し合いに全く応じない相手を引っ張り出すことができるのは大きなメリットです。他方で、弁護士などに手続きを代理してもらう必要があることが多く、費用と時聞がかかります。

▼調停

次に、裁判所を利用する方法として、調停という手続きもあります。調停とは、話し合いを経て、相手方との合意により紛争の解決を目指す手続です。具体的には、中立的な立場にある調停委員が、交互に当事者の言い分を聞き、解決案を提示し、これに合意するかどうか決めることになります。「とりあえず話し合いがしたい。」という場合には利用しやすい手続といえます。
もっとも、紛争の相手との合意が得られなければ結論が出ないまま手続きが終了し、解決に至らないこともあります。

▼和解あっせん手続

他方で、裁判所を利用しない手続として、弁護士などの法律の専門家に交渉を依頼するという方法があります。
また、熊本県弁護士会紛争解決センター(ADR)を利用するという方法があります。ここでは、弁護士が、「あっせん人」となって、公正中立の立場で双方当事者から言い分を聞き、話し合いによる紛争の解決を目指す手続き(和解あっせん手続)が行われます。和解あっせん手続は、訴訟や調停と比べて、短期間で終了する点、あっせん人が法律の専門家である弁護士であるという点がメリットといえます。また、話し合いによる手続なので、紛争に応じた柔軟な解決が期待できます。
相手方が、和解あっせん手続を利用することに応じなければ手続きを開始できませんが、相手方が和解あっせん手続に応諾した場合には、7割程度が合意による解決に至っています。
相手方が話し合いには応じているけれども、当事者同土ではなかなか解決できない場合に利用するとよいでしょう。和解あっせん手続を利用するにあたって、詳細は熊本県弁護士会紛争解決センターまでお問い合わせください。

※八代市の無料情報誌「やつしろぷれす」平成29年8月号に掲載されたコラムです。