八代綜合法律事務所|熊本県八代市|弁護士・司法書士・民事/刑事事件・労働問題・交通事故・離婚問題・相続問題

今回は『離婚』についてお話しします。結婚した夫婦も、様々な事情によって、やむを得ず別れなければならなくなることがあります。その場合に、夫婦間でよく話し合っておくべきことがいくつかあります。

▼子どものこと

①親権

夫婦の間に未成年の子どもがいる場合には、父母のどちらが子どもの親権者となるかを決めなければなりません。親権とは、子どもが一人前の社会人になるように監護教育し、また子どもの財産を維持管理する権利であり義務です。適切な親権の行使は、子どものための義務でもあるのです。そのため、父母のどちらを親権者とするかについては、子どものためにはどうするのが一番よいかを様々な観点から考えて決める必要があります。

②面会交流

夫婦が離婚した後は、未成年の子どもは、多くの場合、親権者となった親のもとで生活することになります。面会交流とは、親権者とならなかった親が、子どもと会ったり、連絡を取ったりすることをいいます。面会交流は、子どものためのものだと考えられています。面会交流を行うかどうか、行うとしてその内容や頻度などについては、どうするのが子どもために一番よいかをしっかり話し合う必要があります。

③養育費

養育費とは、子どもが社会人となるまでの子どもの生活費、教育費、医療費等の費用のことです。親権者となった親も、親権者とならなかった親も、子どもの親であることには変わりありません。そして、子どもの親は、子どもの養育費を分担して負担する義務があります。養育費は、子どもが健全に成長していくための費用ですので、夫婦間の関係がどうであれ、子どものために建設的な話し合いがなされる必要があります。具体的にいくらの分担をするのが相当なのかは、夫婦それぞれの収入などによって変わってきます。

▼財産のこと

結婚して共同生活をしている期間中に、夫婦が協力して形成した財産は、夫婦の共有財産と考えられますので、離婚する場合には、その財産を分
割する必要があります。これを財産分与といいます。どの財産が分与の対象となるか、分与の方法をどうするかについて、夫婦間で争いになることもあります。

▼年金分割

結婚期間中に、夫婦の一方が厚生年金等(国民年金以外の年金)を掛けていた場合には、年金分割の制度を利用できることがあります。年金分割制度の詳しい内容の説明は省きますが、分割をするかどうか、するとして分割の割合をどうするかについて、夫婦間で話し合って決める必要がある場合があります。(話し合いをせずとも分割を求めることができる場合もあります。)夫婦間での直接の話し合いが難しい場合もあると思いますが、その場合には調停の場で話し合いを行う方法もあります。離婚のことで困ったことがあれば、お近くの弁護士にご相談ください。

※八代市の無料情報誌「やつしろぷれす」平成29年6月号に掲載されたコラムです。