八代綜合法律事務所|熊本県八代市|弁護士・司法書士・民事/刑事事件・労働問題・交通事故・離婚問題・相続問題

第一回目は、お金の請求を受けた場合についてお話しします。

●郵便やメールでくる請求

まったく身に覚えのない業者(個人の場合もあります。)から、郵便・メールなどで請求を受けたときは、原則として無視してください。心配だからといってメールなどに書いてある電話番号に連絡をしてしまうと、かえって多くの個人情報を相手に渡すことになり、被害が大きくなる可能性があります。また、最近の事案では、最初に架空請求のメールがきて、その後にタイミングよく「あなたが受け取ったメールが架空請求かどうかを調査します」という内容の別のメールがきたためそちらに連絡をしたところ、調査費用の名目で数万円を支払わされたということがありました。最初の架空請求メールと、次に送られてきたメールは、同一業者または関連業者が送信している可能性が高いと思われます。身に覚えのない請求に対しては無視をして、こちらからは連絡しないようにしてください。

●裁判所が差出人の郵便

次に、無視をしてはいけない請求についてお話しします。それは、裁判所が差出人となっている郵便です。裁判所から支払督促や訴状が送られてきた場合に無視をしていると、たとえそこに書いてある内容が身に覚えのないことであっても、相手の請求どおりの内容で確定してしまいます。そうなると、給料を差し押さえられたりする可能性もでできます。裁判所から送られてきた郵便には、きちんと対応するようにしましょう。

●遅延損害金の請求

最後に、何年も請求を受けていなかったため放置していたところ、突然、遅延損害金を付けた金額を請求されたという場合についてお話しします。この場合には、支払義務があることが多いと思います。しかし、中にはきちんと時効の主張をすれば支払を免れることができる場合もあります。ポイントは、きちんと時効の主張をすることです。この主張をする前に一部の弁済をすると、それ以後は時効の主張ができなくなることがあります。業者の中には、「いくらでもいいからお金を入れてくれ」と言ってわずかな金額の支払いをさせ、時効の主張をできないようにするところもあります。自分の債務が時効となっているのか分からないという場合には、弁護士にご相談ください。

※八代市の無料情報誌「やつしろぷれす」平成29年5月号に掲載されたコラムです。